ビットゴーのマイク・ベルシュCEOは、仮想通貨企業が上場企業となることが、デジタル資産への信頼を高め、伝統的な金融機関と連携するための重要な要素になると述べた。

ウォール街と仮想通貨企業の提携に向け

ベルシュ氏は、2025年2月19日に開催されたコンセンシス・香港2025のステージで「ウォール街と関わるためには、上場企業になる必要がある」と発言した。

さらに、一部のウォール街の企業は過去にFTXのような非上場の仮想通貨企業との提携を試みたが、「あまりうまくいかなかった」と述べた。

ベルシュ氏によれば、ウォール街は、デューデリジェンスが非常に重要であること、そして証券取引委員会(SEC)のプロセスや規制の監視が不可欠であることを学んだという。

「信頼を提供するための重要な部分であり、最終的には上場企業になる運命にある」とベルシュ氏は述べた。

仮想通貨企業の上場の可能性

ベルシュ氏は、仮想通貨カストディ企業であるビットゴーの上場の可能性について示唆したが、具体的な時期についてはコメントを控えた。

また、仮想通貨取引所ブリッシュのトム・ファーリーCEOもステージに登壇し、ベルシュ氏の意見に同意した。

ファーリー氏は「著名で信頼できる市場での上場は、財務の透明性を示し、投資家に対して大きな信頼を提供するものだ」と語った。

両氏はまた、ドナルド・トランプ政権下での仮想通貨規制の大幅な改善と、共和党が上下両院を掌握した影響についても言及した。

ベルシュ氏は「トランプ氏に加え、上下両院も共和党が掌握しているため、大きな変革を実現する機会がある」と述べた。

さらに、SECや商品先物取引委員会(CFTC)における仮想通貨に前向きな人事が行われたことを歓迎し、「政策変更には時間がかかるかもしれないが、大きな変革が確実に進められる準備が整っている」と付け加えた。