ビットコインは「極度の恐怖」に アーサー・ヘイズ氏は「週末に5万ドルを下回る」と予想

ビットコインが一時的に5万6000ドルを下回り、仮想通貨市場のセンチメントが「極度の恐怖」に戻った。ビットメックスの共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、ビットコインが週末にさらに12%下落し、5万ドルを下回る可能性があると予測している。

仮想通貨の市場センチメントとトレンドを測定する「恐怖強欲指数」は、9月6日に22を記録し、「極度の恐怖」を示した。これは前日から7ポイントの下落であり、8月8日に20を記録して以来の最低値である。

8月12日に25を記録して以来、初めて「極度の恐怖」ゾーンに再突入したことになる。

ビットコイン（BTC）は過去24時間で2.7%下落し、5万5838ドルまで下落した。これは5万8000ドル以上からの下落であり、時価総額から297億ドルが消失した。その後、若干の回復を見せ、足元では5万6533ドルで取引されている。

「BTCは重い」と、ビットメックスの元CEOであるヘイズ氏は9月6日のX投稿で語った。「今週末には5万ドルを下回ると見ている。ショートポジションを取った」と述べた。

ビットコインは米国経済の停滞懸念の中で勢いを取り戻すのに苦労している。

9月5日に発表された米国の雇用データが経済学者の予想を下回り、連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ期待に対する懸念をさらに高めている。

ビットコインの24時間の価格下落は、他の主要な仮想通貨の価格も引き下げた。イーサ（ETH）は2.23%下落、ソラナ（SOL）は2.82%下落、XRPは2.19%の下落を記録した。

コイングラスのデータによれば、全体的な価格下落により、過去24時間で9426万ドルの清算が発生し、その多くはビットコインの価格上昇を見込んでいたポジションだった。

合計で7100万ドル以上のロングポジションが清算され、その中には3671万ドルのビットコインロングポジションが含まれ、これは1日の清算の約40%を占めた。次いで、1736万ドルのETHロングポジションが清算された。