米国の仮想通貨取引所コインベースが、新しいオフィスをアイルランドの首都ダブリンに設立する。欧州諸国の需要増加に応えるのが目的。ザ・ガーディアンが16日伝えた

EUの本拠は引き続きロンドンであることには変わりないが、欧州連合からのイギリス脱退(ブレグジット)による不測の事態に備え、ダブリンにオフィスを構える。ダブリンには英語を話す労働者が多く、多様なテクノロジー人材が揃っていることから二カ所目の拠点として選んだ。

コインベースUKの代表であるZeeshan Feroz氏は以下のように話した。

「ブレグジットのためのプランBだ。あらゆる不測の事態に備えている。ヨーロッパの顧客にサービスを提供し続けることが重要だ」

アイルランド政府産業開発庁の内国投資部門CEOのMartin Shanahan氏は次のように述べた。

「コインベースをアイルランドの経済に迎えることを楽しみにしている。金融やテクノロジーの若い専門家たちにコインベースがアクセスできるよう支援していく」

コインベースは先月、機関投資家向け取引所のオフィスをニューヨークに新設し、従業員を来年中に150人体制にする計画を発表している。