ノンファンジブルトークンに対するローンを提供する企業の創設者であるアレックス・マスメジュ氏は、独自トークン「$ALEX」のトークンオファリングで2万ドル(約215万円)を調達した。4月12日にツイッターで述べた。参加者は29人だった。

$ALEXは、少額の所得分配契約と個人に投資する「ヒューマンIPOのようなものと説明している。同トークン保持者には、向こう3年間、同氏の収益の15%が分配される。10万ドル(約1075万円)を上限に四半期ごとにダイ(DAI)もしくは同等のステーブルコインで支払われる。

同氏は、今回調達した資金でサンフランシスコに戻り、新たな仮想通貨に特化したスタートアップの共同創設者らを探す計画だ。

「この調達した2万ドルで、私は小規模のセイフティネットでSFに戻り、私のポテンシャルで最大限にする。また、この危機で、私の生活費は軽減されるだろう」

同氏が行ったような個人トークンのオファリングは、仮想通貨業界では新しい分野とされるが、原理は会社が提供するイニシャル・コイン・オファリング(ICO)と同じだ。まだ創設していない会社にマネーを投資するのではなく、投資家らは期待とウォレットを個人に託す。

$ALEXの全供給量のわずか10%にあたる100万$ALEXが販売された。同氏によると、同トークンの保持者は100人を超えるとしており、「その多くが信頼できるアドバイザーになった」としている。同氏はまた、投資家らに対し、大きな決定事項を行う際やシードラウンドへの参加など大きな決定事項を行う際に投票する権利を約束している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン