共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏が、自身の親族が手掛ける分散型金融プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」を通じてトークンを発行する計画を発表したが、多くの仮想通貨ユーザーがソーシャルメディア上でこの動きを批判した。

8月、トランプ氏とその息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏、エリック・トランプ氏は、その目的に関する詳細をあまり明かさないまま、Xを通じて分散型金融(DeFi)プロジェクトに関して言及し始めた。共和党の候補者であるトランプ氏は9月12日、9月18日にワールド・リバティ・ファイナンシャルに関してXスペースで詳細を明らかにすると予告した。

Xスペースのイベントに先立ち、一部の仮想通貨支持派のトランプ支持者はこのアイデアに懐疑的な態度を示した。キャッスルアイランドベンチャーズのパートナーであるニック・カーター氏は、このプロジェクトは「大きな間違い」だとし、彼の選挙運動が「最近の仮想通貨への取り組みを幼稚な方法で利用している」と主張した

トランプ氏は票を失った?

Xスペースのイベントでは、プロジェクトの詳細についてはほとんど明かされず、WLFIトークンを発行する計画が示された。彼らはこのトークンが米国証券取引委員会(SEC)の管轄下にある証券ではないと考えている。一部の仮想通貨ユーザーはソーシャルメディア上で、トランプ氏がこのプロジェクトと関わることで自分たちの票を失ったと指摘した。

「トランプがシットコインを発行するのは、私の票を失わせる最後の一撃だったかもしれない」とミッチェル・アスキュー氏はX上で述べた。「彼が『仮想通貨支持』で『ビットコイン支持』だけではないのは理解できる。誰もがマキシマリストというわけではない。しかし、選挙の7週間前にフォロワーに70%の事前採掘トークンを渡すのは別問題だ。これはトランプ陣営から噴出する不必要なミスに拍車をかけるだけだ」。

トランプ氏を支持しているほかXユーザーは、11月に彼に投票しないとは明言しなかったが、WLFIプロジェクトのタイミングが悪く、潜在的にリスクがあると指摘した。多くの専門家が民主党の候補者であるカマラ・ハリス副大統領がトランプ氏とのテレビ討論で勝利したと述べ、極めて接戦となる可能性が高い選挙が緊迫している中で、このプロジェクトが開始された。

米国の選挙日まで残り49日となり、多くの世論調査では、勝者を決定する可能性のある重要な激戦州も含め、全国的にトランプ氏とハリス氏は接戦模様となっている。元副大統領のディック・チェイニー氏など多くの元共和党議員は、2024年にハリス氏に投票すると述べている。しかし、トランプ氏は現在も多くの党員から支持を得ている。

トランプ氏とは異なり、ハリス副大統領は自身の経済政策の中で仮想通貨に言及していないが、彼女の上級選挙顧問の1人は8月に、業界の成長のための政策を「支持する」と述べた。民主党候補者を支持する政治活動委員会であるフューチャーフォワードも、仮想通貨での寄付を受け付けている。

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