クリプトクオントのリサーチ責任者によると、1年移動平均線などの一部指標を基に判断すると、ビットコインはすでに弱気市場に入ってから約2カ月経過している可能性があるという。
クリプトクオントのフリオ・モレノ氏は1月1日に配信された動画の中で、自身が用いているブルスコア指数の大半の指標が11月初旬に弱気へ転じ、その後も回復していないと語った。
この指数は、ネットワーク活動、投資家の収益性、ビットコイン需要、流動性といった指標を用いて市場環境を測定するもので、数値は0から100の範囲で示される。
「自分にとって最後の確認材料はテクニカル指標だ。価格が1年移動平均線を下回ったことが、弱気市場入りを裏付ける決定的なシグナルだと考えている」
1年移動平均線とは、過去12カ月間の平均価格を示す指標で、長期トレンドを把握するために用いられる。
仮想通貨データ集約サイトのコインゲッコーによると、ビットコインは2025年初めに約9万3000ドルで始まり、10月に12万6080ドルまで上昇したものの、年末時点では年初水準を下回って終えた。
仮にビットコインが弱気市場に入っているとすれば、2026年を成長の年と見る多くのアナリスト予測とは相反する見方となる。
ビットコインの底値は5万6000〜6万ドルか
過去の仮想通貨の弱気市場では、市場全体で大幅な下落が起き、価格の回復には数年を要するケースも多かった。
ビットコインは1月2日時点で約8万8543ドルで取引されているが、モレノ氏は今後1年のうちに、弱気市場の底値は5万6000ドルから6万ドル付近になる可能性が高いと予測している。これはビットコインの実現価格と過去の値動きに基づく見方だ。
同氏は「過去の弱気市場では、価格は『実現価格』と呼ばれる水準まで下落する傾向があった。これはビットコイン保有者が平均して購入した価格を示すものだ」と説明した。
さらに「強気市場では価格が実現価格を大きく上回るが、弱気市場では、その実現価格が底値の基準になることが多い」と付け加えた。
今回の弱気市場は下落幅が限定的
ビットコインの史上最高値から5万6000ドルまで下落した場合、下落率は約55%となる。モレノ氏は、これは過去と比べれば前向きに捉えられる水準だと指摘する。
「過去の弱気市場では70%や80%の下落もあった。今回は史上最高値から約55%の下落にとどまるため、相対的には穏やかだと言える」
また、今回の弱気市場は、これまでと比べて安定しているとも指摘する。理由として、仮想通貨業界で目立った大型破綻が起きていない点を挙げた。
2022年の弱気市場では、5月にテラのエコシステムが崩壊し、6月にはセルシウス・ネットワーク、11月にはFTXが相次いで破綻し、市場に大きな衝撃を与えた。
一方で現在は、機関投資家による定期的な買いが続いているほか、市場に参入するトレーダーや投資家の層も拡大している。業界内には、より信頼性の高い企業やプロジェクトが増えているという。
「需要の観点では、現在は定期的に買いを行う新たなプレイヤーが存在する。過去の弱気市場では需要が縮小する一方だったが、今は機関投資家やETFといった、売却しにくい主体が存在し、一定の買い支えがある」
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

