国際クリケット評議会(ICC)は、NEARファンデーションと提携し、2023年にインドで開催されるクリケットワールドカップのためにブロックチェーン技術を活用したWeb3ファンエンゲージメントアプリを開発することを発表した。このアプリは、今後6週間で何百万人ものファンに届くことを約束している。

コインテレグラフは、ICCのデジタル部門責任者フィン・ブラッドショー氏とNEARのクリス・ドノバンCEOに話を聞いた。

ICCがWeb3の世界に初めて進出したのは、2022年にNFTプラットフォーム「FanCraze」を作り、ファンがICCトーナメントの歴史的な瞬間のハイライトを所有できるようにしたことだった。ドノバン氏は、これがWeb3に向けた冒険の基盤を築いたと語る。「その製品を囲むコミュニティが大好きだったので、クリケットへのファンの愛を強化する他のユースケースを探していた」と彼は語った。

新しいアプリでは、ファンが試合中に戦略を選択する予想ゲームをプレイできる。ファンは、選択と試合の実際の結果を反映したポイントを獲得し、競争中のリーダーボードと報酬にカウントされる。

ブラッドショー氏によれば、ICCとNEARは、Web3技術がファンのデジタル体験をどのように改善できるかについて同じビジョンを共有している。そして、NEARのブロックチェーンオペレーティングシステムが他のネットワークとの相互運用性を持つことが、パートナーシップの鍵となる要素だったという。

ドノバン氏は、インドで開催されるクリケットワールドカップは、ブロックチェーン技術の実際の使用例を提示する新たな機会となると考えている。「インドで最も人気のあるスポーツと提携することで、エコシステムのテクノロジーとパートナーにとって、マスマーケット向けにWeb3アプリケーションがどのようなものかを示すショーケースとなることを期待している」と彼は話す。

ドノバン氏によれば、NEARファンデーションのビジネス開発チームはICCと4ヶ月間にわたって協力し、クリケットワールドカップのユースケースを調査してきた。大会は10月5日に開幕し、決勝は11月19日に予定されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン