話題のビットコインのスケーリングソリューションのプロポーザルの1つであるSegWit2xの計画が現在も進められている。Bloqの共同設立者であり、SegWit2xの開発者リーダーでもあるジェフ・ガージク氏は、先月の6月30日に新たなコードのリリースが予定されているとコインテレグラフ宛に寄せたメールの中で明らかにしている。
開発者たちの中でSegWit2xの話が初めて出たのは2015年で、当時最も物議を醸したスケーリングソリューションの1つだ。トランザクションのキャパシティにおけるネットワークの問題を解決する実用的なソリューションだとして、ビットコイン・ネットワークを利用する企業やマイナーの多くに賞賛された。当然、ビットコインの発展と元々意図されたビットコインの性質やデザインからはかけ離れているとして揶揄する人達も存在している。しかし、反対意見はあるものの、SegWit2xのプロポーザルは、ユニークなものとして、大手企業やマイニング・プール事業者たちの注目を集めてきた。
次期リリース版への期待
アルファ版リリースから2週間後、ガージク氏はSegWit2xの新しいコードのリリースを発表した。次期リリース版では、前バージョンからのフィードバックにより改善された様々なバグや問題が解決された新しいフェーズへの移行が予定されている。
SegWit2xは数多くのマイナーたちによって支持されているため、ネットワークの支持はすぐにでも得ることが出来るだろう。
今後、計画通りプロジェクトが進めば、長らく待ち望まれていたスケーリング最適化が8月前にも行われる可能性が出てきている。現在、SegWit2xによるスケーリング問題の解決においては賛否が別れており、企業やマイナーが有利であるとして批判されている。
アルファ版のテスト
SegWit2xのテストプロセスにおける内容のアップデートに関して言えば、一般人にはわかりづらい部分も多い。プロジェクトに関わる人によれば、2週間を費やして新しいtestnet5を利用したダミーコインを吐き出す試験的な実験運用が行われたという。
一方で、GitHubではSegWit2xの開発テストが実際に行われている様子を伺うことが出来る。その中には、Purseのクリストファー・ジェフリーCTOなどもおり、他の開発者たちがアイディアを出してフィードバックを行う中、実際にバグを発見しデバッグも行っている。
現在、Abra、Bitfury、Blockchain、BTCC、OpenBazaar、Purse、そしてXapoなどの大手企業がSegWit2xを支持し、公に開発やテストなどを支援している。しかしそれでも尚、現在もビットコインのスケーリングに関する問題は不透明なままであり、誰が何に取り組んでいるのか、明確に把握するのは難しい状況が続いている。