イーサリアム(ETH)共同創設者であるジョセフ・ルービン氏が率いるブロックチェーン開発企業コンセンシス(ConsenSys)は16日、ETH2.0向けのステーキングプラットフォームを年内にもローンチすると発表した。仮想通貨(暗号資産)取引所やカストディアン、ウォレットサービス企業などを対象とする。

イーサリアム2.0はこれまでのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を目指している。PoSは、計算能力でブロックを承認するPoWとは違い、仮想通貨の保有額(ステーク)に応じて承認する権利が得られるようになる。しかしステーキングは技術的に複雑になることが問題とされる。

コンセンシスの新プラットフォームはこのステーキングに参加しやすくする機能があるという。

まずはパイロットプロジェクトにバイナンス(Binance)やCrypto.com、DARMAキャピタル、フォビウォレット、マトリックスポート、トラストロジーの6社が参加する。

コンセンサスのリリースによると、イーサリアム2.0のネットワークが稼働するまでには最低でも16384のバリデーターが52万4288ETHをステークする必要があるという。コンセンサスのステーキング
プロダクト責任者のティム・ロウ氏は以下のように述べた。

「イーサリアム2.0に向けて、多くのバリデータを導入する必要がある。そのため大規模な取引所や機関投資家向けに、常時接続可能で信頼性の高いソリューションを構築した」