DeFi貸付プロトコルのコンパウンド(Compound)はこのほど、ステーブルコインのテザー(USDT)のサポートを追加することを発表した。
コンパウンドは仮想通貨の銀行の役割を果たすサービスを提供している。従来の銀行であれば、銀行が預金などを介して貸し手と借り手を仲介するが、これには銀行が倒産するリスクがあり、さらに自分が預けたお金がどのように使われるかはわからない。
そこでコンパウンドでは仲介をスマートコントラクトで定義し、やりとりを透明化。預けた資産はデータベース上でやり取りを確認することができる。
コンパウンドでは、2019年9月にテザーとメーカー(MKR)がコミュニティ内の投票で1位と2位になったことを受けて、テザーをサポートすべきかどうかをコミュニティに投票をするように求めた。
この投票で90%以上のコミュニティ参加者がUSDTのサポートに賛成票を投じ、5月1日に実行された。
ただ、テザーを「独自の金利で借りられる資産」として追加するものの、テザーを担保して使用することはできないとしている。
テザーのサポートのためにコンパウンドは元となるトークンにトークンの送金手数料を追加することでガスコストを最適化する「cTokenコントラクト」を開発した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン