オーストラリアのコモンウェルス銀行(CBA)は30日、サプライチェーンの商品追跡にイーサリアム上に構築したプライベート型ブロックチェーンを使った、国際配送を完了したと発表した

 ビクトリア州サンレイシアから、ドイツのハンブルグにアーモンド17トンを配送した。この事業に参加したのは、コモンウェルス銀と、農産物事業会社オラム・オーチャーズ、物流輸送と港湾管理のパトリック・ターミナルズやメルボルン港などを含むサプライチェーン事業者5社。ハード・ソフトウェアの提供は、豪州のIOT事業者LXグループが実施した。

 同システムを利用して、コンテナや文書、金融取引情報がブロックチェーンに記載された。システムの参加者は、他社が記載した配送の状態やコンテナの温度や湿度をリアルタイムで確認できるという。これにより、配送の透明性、効率化、商品の真正性が高まることが期待されている。

 CBAは2016年、金融機関ウェルズ・ファーゴと提携し、ブロックチェーンを使ってコットンのリアルタイム取引処理を成功させている。コインデスクによると、CBAは昨年は、ブロックチェーンを使った債券発行計画を発表している。