米国最大の仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)の今年の売上高が13億ドル(約1470億円)になる見込みだとブルームバーグが報じた。仮想通貨相場が低迷する中、去年より売上高がほぼ40%増加することになり、取引所ビジネスの底堅さに感心する声が出ている。

アメリカ大手仮想通貨取引所コインベースの売上高

(引用元:ブルームバーグ「売上高の推移」)

ブルームバーグによると、今年の利益は4億5600万ドル去年の売上高は9億2300万ドルで利益は3億8000万ドルだった。利益の上昇率は20%と売上高の上昇率より低かったが、これはコインベースが人員を250人から500人以上に増やしたことが背景にあるのではないかという見方が出ている

コインベースの売上高推移表

(引用元:The Block 「取引高の推移(ドル)」)

The Blockによると、コインベースの第3四半期の取引高は過去最高を記録した去年の第4四半期から78%減少したものの、トータルで見ると2018年の取引高は2017年を約680億ドル、22%上昇する見込みだという。

コインベースのアシフ・ヒルジ最高執行責任者(COO)によると、収入源の100%が取引。ヒルジ氏は今後の課題として収入源の多様化をあげている。たしかに2018年の取引高は、まだ相場に元気があった今年第1四半期によって押し上げられていることがあり、収入源の多様化が今後のコインベース を占う上で鍵になるだろう。

コインベース は30日、新たな資金調達ラウンドで3億ドル(約34億円)を調達し、企業評価額が80億ドルになったと発表した。また31日、コインベース のヒルジ氏は、IPO(新規株式公開)をすぐに行う予定はないと発言した。