コインベースは、米証券取引委員会(SEC)に対する仮想通貨ルール作成の請願について行動を起こすよう求める裁判所命令を強く求めている。
コインベースは、SECに対し、請願を受け入れるか否かについて公式の回答を出すよう強制するために、裁判所命令の発行を求めている。
SECは10月12日にステータスアップデートを提出し、「委員会スタッフがコインベースの請願について勧告を行った」と漠然と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
10月13日のX投稿で、コインベースの最高法務責任者であるポール・グレワル氏は、SECが足を引っ張っていると非難し、SECが意図を適切に明示するよう強制するための命令を求めた。
また、グレワル氏は控訴裁判所に提出したコインベースのSECアップデートに対する反応を共有した。「SECの報告は単なる官僚的なパントマイムで、強制命令以外のものでは当局がその義務を真剣に受け止めることはないと確認した。1年以上の時間が経ってようやくスタッフレベルの勧告が出された」と書かれている。また、「委員会はコインベースが求めたルール作成を行わないことを決定し、裁判所が許す限り司法審査を遅らせるためにすべての官僚的な技巧を利用するだろう」とも付け加えられている。
コインベースは当初、2022年7月にルール作成の請願を提出し、SECに対し仮想通貨市場を規制する「ルールを提案し、採択する」ことを求めた。具体的には、どのデジタル資産が証券の定義に該当するかを明確に示すルールなどだ。
SECが反応しなかったため、コインベースは9ヶ月後にSECに「イエスかノー」の回答を出すよう裁判所に命令発行を求めた。しかしながら、SECは何度も反撃し、コインベースの要求を満たす必要はないと主張し、命令発行を否定するよう裁判所に求めている。6月中旬、SECはルール作成請願に対する回答をさらに120日延長するよう裁判所に求めた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン