米国の仮想通貨取引所であるコインベースは、「仮想通貨がグローバルな金融システムを近代化するのに果たす『重要な』役割」に焦点を当てた米国での新たな全国広告キャンペーンを展開している。

同社は5月22日のブログ投稿で、新しい「Moving America Forward」キャンペーンの計画を概説し、その一環として、コインベースのCEOであるブライアン・アームストロング氏をフィーチャーした4つの異なる広告を立ち上げる。これらの広告は主に米国の「人気のある日曜日の番組」で放映され、NBAファイナルシリーズの休憩中にも一部が放映される予定である。

「コインベースは、"Crypto: Moving America Forward"、つまり仮想通貨が世界の金融システムを更新するための基礎技術としての重要な役割を説明する全国キャンペーンを立ち上げる」と同社は述べている。

このキャンペーンでは、中国のような国々での仮想通貨とブロックチェーンの海外採用にも焦点を当て、米国が「世界の金融インフラに不可欠な技術の構築における役割を放棄すると、米国のグローバル経済リーダーシップと国家安全保障が危険に晒される」ことを強調することを目指している。

広告は「The History of Money Initiative」、「Stand With Crypto Day」、「Real People Using Crypto for Real Needs」、「The State of Crypto Summit」の4つのタイトルがつけられており、それぞれが4週間の期間にわたって公開される。

「The History of Money Initiative」の広告キャンペーンは、「紀元前10,000年のヤギから今日の仮想通貨までの通貨の歴史的タイムラインを探求する」。

「Stand With Crypto Day」の広告は、同社が主催する今後のロビー活動に焦点を当てたイベントを促進するものである。このイベントは7月19日にワシントンD.Cで開催され、仮想通貨コミュニティのメンバーが「議会議員に対して仮想通貨に友好的な政策を提唱する」。

後の二つの広告、「Real People Using Crypto for Real Needs」と「The State of Crypto Summit」は、人々が仮想通貨を使用して「経済的自由を追求する」方法をカバーし、6月22日にニューヨーク市で開催される別のコインベースのイベントを宣伝する。

最新のキャンペーンは、今年のコインベースからの同様の広告に続くもので、それは仮想通貨を通じて金融技術を近代化するというテーマに焦点を当てていた。

3月には、同社はYouTubeを通じて「金融システムを更新する時が来た」というタイトルの広告を公開し、また2022年2月のNFLスーパーボウル中には、プロモーションのBTCギブアウェイページにユーザーを誘導するQRコードを含んだ広告も放映した。

同社はまた、ロビー活動を強化してきた。

5月12日、同社は元議員や業界リーダー数名で構成されたグローバル・アドバイザリー・カウンシルを立ち上げた。このグループの目的は、「ますます複雑で進化している」世界の仮想通貨の状況をナビゲートすることである。

さらに2月には、「#Crypto435」と名付けられた米国中心の草の根的な政治キャンペーンも立ち上げた。これは全435の議会地区で仮想通貨ユーザーの声を届けることを目指している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン