ソラナと、コインベースが開発したイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」が、チェーンリンクの技術を用いたブリッジによって接続された。これにより、両ネットワーク間の流動性を高めることが期待されている。

Baseは木曜日、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用プロトコル(CCIP)とコインベースが保護するブリッジを通じてソラナと接続できるようになったと発表した。これにより資産移転がシームレスに行えるようになった。

このブリッジはすでにメインネットで稼働しており、ゾラ(Zora)、エアロドローム(Aerodrome)、バーチャルズ(Virtuals)、フローンチ(Flaunch)などのアプリを含む各種サービスで利用が開始されつつある。

ユーザーは今後、ソラナ(SOL)やソラナベースの多くの資産をBase上で取引できるようになる。Baseの開発者はブリッジを統合し、SPLトークンを含むソラナ資産を自らのアプリでネイティブにサポートすることも可能となる。

DefiLlamaによれば、ソラナは総ロック価値で9億ドル規模の第2位、Baseは45億ドル規模の第6位に位置しており、いずれも高速処理と低コストを特徴とするブロックチェーンだ。

クロスチェーン相互運用性のマイルストーン

今回のブリッジは、イーサリアム仮想マシン(EVM)互換チェーンと、ソラナの非EVMアーキテクチャを結ぶ技術的な節目となる。

BaseはEVM圏内だけで競争するのではなく、マルチチェーン活動のハブとしての位置づけを狙っており、複数ウォレットの管理なしに多様なチェーン資産へアクセスしたいユーザー需要に応えられる可能性がある。

ソラナとBaseはいずれも、高スループットと低手数料を背景に、ミームコイン発行や取引で主に利用されてきた。

DefiLlamaによれば、ソラナのアクティブアドレス数は2024年11月のピークである約600万から減少し、現在は240万付近まで落ち込んでいる。

Baseのアクティブアドレス数も2025年6月のピーク以降減少しているが、今年のトランザクション数は増加傾向にあり、11月には月間約4億700万件のピークを記録した

ソラナのアクティブアドレス数 Source: DefiLlama

SOLとLINKは下落

ソラナ(SOL)の価格は今回のニュースに反応せず、当日3%下落して140ドルを割り込んだ。SOLは2025年1月の過去最高値293ドル超からすでに50%以上も値を下げている。

チェーンリンク(LINK)も当日約3%下落して14.30ドルに。LINKは2021年の過去最高値53ドル近辺から73%下落しており、米国初の現物チェーンリンクETFがローンチされたにもかかわらず、アルトコイン全体が今サイクルで出遅れている状況が続いている。

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