10月16日深夜にコインテレグラフ英語版から、ビットコイン現物ETFが承認されたとX(旧ツイッター)で投稿がありました。これはその後、誤報であることがわかりました。コインテレグラフジャパンでも当該投稿をリツイートし、誤った情報を拡散してしまったことをお詫びいたします。以下、コインテレグラフ英語版からの謝罪文と経緯を説明した記事の翻訳を投稿いたします。

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読者の皆様へ

過去10年間、皆様からのご支援と信頼に心より感謝申し上げます。私たちは、仮想通貨業界に影響を与える最も深慮深く、魅力的で、インパクトのあるニュースを配信するよう努めております。

本日早朝(日本時間深夜)、コインテレグラフ英語版はXに、米国証券取引委員会(SEC)がブラックロック社のiShares spot Bitcoin ETFを承認したというメッセージを投稿いたしました。これは誤報であり、ソーシャルメディアチームと編集チームの連携不足が原因です。このニュースは、Bloomberg Terminalからのものであると主張するXユーザーが投稿した、未確認のスクリーンショットをもとに報道してしまいました。

コインテレグラフではこの誤った情報を含む記事を公開することはありませんでしたが、Xに誤って投稿したことと、その影響を深くお詫び申し上げます。内部調査の結果、ソーシャルメディアに速報を投稿する際の情報源の確認が必要であるという社内の標準的な手順が守られていなかったことが明らかになりました。

事象に関するタイムラインは以下の通りです。

13:17:30 (以下、全てUTC時間): 編集チームは、あるテレグラムチャンネルを通じてニュースの第一報を発見しました(図1)。全文は以下のとおりです。

Figure 1
Figure 2

13:19:27 : 社員1は、テレグラムアカウント(現在は削除されています)が共有したリードのテキストを、社内のSlackチャンネルに再投稿しました(図3)

Figure 3, Figure 4

13:24:16 : 社員2は、編集者から情報源の信憑性を確認せずに、このニュースをXに投稿いたしました。これは、コインテレグラフのソーシャルメディアのプロセスに違反します。このプロセスでは、投稿前に情報源の確認と編集者の承認が必要です。(図4)

13:48:38 : 読者から、ソーシャルメディアのチャンネルを通じて問題が指摘されました。(図5)

Figure 5

13:52:19: コインテレグラフの社内チャットで、社員1は情報源を確認できないと指摘しました。(図6)

Figure 6

13:54:14: 情報が未確認であることから、社員3がX上のメッセージを編集しました。(図7)

Figure 7

14:03:42 コインテレグラフはブラックロックとブルームバーグ・ターミナルに連絡を取り、投稿を削除しました。(図8)

Figure 8

14:32:23 : ブラックロックからニュースが誤りであるとの確認を受けた後、コインテレグラフは最初のツイートを削除し、次の声明を発表しました(図9)

Figure 9

このような事態が再び起こらないようにするため、コインテレグラフチームはソーシャルメディア管理プロセスを徹底的に監査およびレビューしています。特に、速報を投稿する前に情報源を認証するプロセスを強化します。関係するすべての社員と面談し、必要なすべての構造的変更を行います。

今回の問題は、コインテレグラフチームに、私たちの行動が仮想通貨コミュニティ全体に重大な影響を与えることを思い出させました。私たちは、これらの過ちから学び、最高のジャーナリズムの基準を遵守することを約束します。

Cointelegraphチーム