イーサリアムのブロックチェーンを使うことによって、新型肺炎コロナウイルスに関する中国国内のコンテンツが政府の検閲の中でも公開が続けられていることがわかった。サウスチャイナモーニングポストの記者である鄭雅儒氏がツイッターで明らかにした。
my WeChat timeline is still going strong with versions of Dr. Ai Fen’s interview, incl this version explaining how it was posted on Ethereum blockchain and another told in QR code excerpts https://t.co/uYFKpCtsgM pic.twitter.com/kP9kf6t5fV
— Sarah Zheng 鄭雅儒 (@_szheng) March 11, 2020
鄭氏のツイッターによると、公開されているのは、コロナウイルスを最初に報告した中国武漢市の武漢中心病院救急科を指揮するアイ・フェン医師のインタビュー。昨年12月にコロナウイルスの診断を受けた患者への検査について、他の医師に警告した後、当局による「前例のない厳しい叱責」を受けたというもの。
中国政府はコロナウイルスの情報統制に躍起になっており、関連コンテンツの検閲を進めている。中国国内ではこうした政府の検閲に対し、インターネットで情報を共有できないことに政府を非難する声が出ている。
ストレートタイムズの報道によると、インタビューはQRコードや意図的なタイプミス、PDFファイル、モールス信号といった様々な手段で暗号化され、ユーザーが共有しているという。
元々は中国国内のメディアで公開されていた記事だったが、現在はチャットサービスのWeChatなどで禁止され、ユーザーが共有できなくなっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン