新型コロナウイルスの影響でサッカーのスタジアム観戦が世界中でできなくなる中、イーサリアムベースのスポーツエンタメ向けトークン化プラットフォームのチリーズ(CHZ)がブロックチェーンを使ったアイデアを発表した

4月13日、チリーズは、ブロックチェーンを使った「免疫性を証明する入場券」ソーシオス・パス(Socios Pass)を提案。保有者は新型コロナに感染したことを証明する。免疫をすでに持っていることから大規模集会などに参加しても感染を広げる心配がないという証明になるという。

ソーシオス・パスはブロックチェーン技術とQRコードを使用。ファンが免疫証明をしてスタジアムに戻ることで、スポーツ産業の経済的な打撃を和らげる狙いがある。

チリーズはすでにパートナーであるFCバルセロナやユベントス、パリ サン=ジェルマンなどからは「良い反応」を得ているという。

ただ、免疫を証明するというアイデアには批判もある。新型コロナにわざと感染するという動機づけになり得るほか、そもそも検査の精度が完璧てない点も挙げられる。

また、政府や企業による個人情報の侵害という批判もある。

チリーズのCEOであるアレクサンダー・ドレイファス氏は、ソーシオス・パスは政府が免疫証明書発行を決めた時のための対応策になると述べた。

「我々は個人情報にアクセスしたくないし、我々はアクセスしないだろう。ブロックチェーンは人々に関する情報が(賄賂などで)変更されていないことを保証する」

またドレイファス氏は、完璧な解決策ではないとしつつも、スタジアムでサッカーを見たいファンにとっては他に選択肢がないと指摘。「大規模なイベントでより安全策を取るためのツールにすぎない」と話した。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン