ブロックチェーン分析企業チェイナリシスは、1億7000万ドルのシリーズFの資金調達ラウンドを行ったと発表した。同社の評価額は86億ドルとなり、前回の資金調達時における評価額42億ドルから2倍以上となった。

今回の資金調達は、シンガポールの政府系ファンドであるGICが主導した。ほかにブラックストーンやドラゴにア、BNYメロン、エマージェンス・キャピタルも投資に参加した。

発表によると、今回調達した資金は、プロダクトの強化やグローバルな事業拡大に活用されることになる。

チェイナリシスは、企業や政府機関向けにブロックチェーン分析ツールをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)で提供している。また専門家によるブロックチェーン分析のレポートで知られている。

チェイナリシスの共同創設者兼CEOのマイケル・グロナガー氏は、今回の資金調達により、同社が「仮想通貨分野で最大のB2B SaaS企業」になると語っている。

「私たちは成長を続けており、このラウンドはさらなるイノベーションを促し、並外れた需要と規制の要件を満たすために役立つだろう」

さらには今後マーケティングへの投資も増やし、欧州やアジア太平洋地域、ラテンアメリカでの成長を加速させるとしている。