仮想通貨レンディング企業セルシウスは破産手続きから脱却し、債権者に対して30億ドル相当の仮想通貨と法定通貨を配布する準備が整い、新しいビットコイン(BTC)マイニング企業の立ち上げを予定している。

1月31日のプレスリリースによれば、セルシウスは破産手続きを終え、ビットコインマイニング企業イオニック・デジタルを設立する。イオニック・デジタルは仮想通貨マイニング企業ハット8によって管理され、ハット8の最高商務責任者マット・プルサック氏が率いる。

セルシウスによると、イオニック・デジタルは「債権者への弁済を継続して提供する」とし、その株式は「必要な承認が得られ次第、上場される予定」である。

セルシウスの債権者の約98%が再建計画に同意した。セルシウスは2022年6月に出金を一時停止し、その翌月に破産を申請していた。

セルシウスは、アルトコインをBTCやETHに交換することで債権者に弁済できる仮想通貨の量が約2億5000万ドル増加したと付け加えた。

裁判所への提出書類で、セルシウスは2月28日までにその運営を終了し、モバイルおよびウェブアプリケーションを停止する。債権者への分配はペイパル、ベンモおよびコインベースを通じて行われる。これについては、一部の債権者が請求フォームをXに投稿している。

セルシウスの破産では、同社が連邦取引委員会と47億ドルの罰金で和解し、司法省、証券取引委員会、商品先物取引委員会との間でも和解した。

セルシウスの元CEOであるアレックス・マシンスキー氏は、金融詐欺、CELの価格の操作、セルシウスの顧客を誤解させたとして検察当局によって起訴された。マシンスキー氏は無罪を主張し、9月の裁判を待つ間、4000万ドルの保釈金で釈放されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン