個人投資家やマイニング事業者の降伏が続いている中で、ビットコインは短期保有者から長期保有者へと分配されており、これは底が近いことを示唆している。

ブロックチェーン分析会社グラスノードが7月11日に発表した最新のレポートでは、市場の降伏が約1ヶ月間続いており、その他いくつかのシグナルからビットコイン価格の底打ちを示唆していると解説している。

しかしグラスノードのアナリストは、弱気相場が「まだ継続の要素が必要とする」と書いている。テクノロジーとしてのビットコインに大きな自信を持つ長期保有者(LTH)がより多くコイン取得する必要があるという。

「弱気相場が究極の底値に達するためには、損失を被ったコインのシェアは、主に価格に最も敏感でなく、最も確信を持っている人々に移るべきである」

さらに、「投資家の決意を十分に試し、市場が底堅さを確立するためには、さらなる下振れリスクが必要かもしれない」とも指摘している。

グラスノードは、2015年と2018年の過去の弱気相場において、長期保有者(LTH)が含み損を抱えていたビットコイン(BTC)供給量の34%以上を保有していたという観察に基づいて、この評価を下した。短期保有者(STH)の比率はわずか3%~4%だった

現在、短期保有者は16.2%のコインを含み損で保有しており、長期保有者は28.5%を保有している。コインは価格投機を目的とする新しいSTHに移動しているが、資産に対する革新は低いと付け加えている。

The proportion of LTH holding coins at a loss may still be too low.

ビットコインのマイニング事業者がコインを売っているのは、市場が底値圏を試している可能性を示唆する一端だ。グラスノードは、5月下旬からマイニング事業者が7900BTCを売却したが、最近は1ヶ月あたり約1350BTCまで支出を減らしている。

期間は、市場の底がどこにあり得るかを決定する重要な要因として再び強調されている。2018年から2019年の弱気相場では、マイナーの降伏は底値を示すのに約4カ月かかったが、2022年は1~2カ月ほどしか売られていない。マイナーはまだ約6万6900BTCを保有しているため、「次の四半期はコイン価格が有意義に回復しない限り、さらなる分配のリスクが残る可能性が高い」と結論づけている。

グラスノードは「弱気相場の後期に見られる多くの特徴を備えている」としながらも、投資家はさらなる痛みが待ち受けていることを認識すべきであると述べている。