フェファー・キャピタルでヘッジファンド・マネジャーを務めるジョン・フェファー氏が、ゴールド(金)に取って代わる資産としてはビットコインが最も有望であり、あらゆる面で金に優るとの考えを述べた。マーケットウォッチが23日に報じた。

 フェファー氏は24日には、CNBCの番組ファスト・マネーに出演し、ビットコインは「最低でも9万ドルに上昇し、70万ドルに達する可能性もある」との見方を示した。ビットコインなどの仮想通貨資産は、ベンチャーキャピタル投資と考えるべきとして、「ゼロになるかもしれないが、もっと価値が上がる可能性もある」と強調した。

 フェファー氏は、「もしビットコインが、個人の金地金の保有と同等になれば、9万ドルを優に越え、時価総額は現在の1500億ドル前後に対して、1兆5000億ドルほどの価値になる」と述べた。

 さらに、同氏は、ビットコインがもし外貨準備高の25パーセントに取って代われば、ネットワークの価値は6兆4000億ドルに達するとの考えているようだ。

 ビットコインが現在の価格の10倍程度の9万ドルに達するのは、民間機関投資家が参入すれば2年以内と予想し、外貨準備に取って代わるという予想については、もっと先の話だとつけ加えた。

「金は、率直に言って、かなり馬鹿げている。我々は宇宙旅行に出かけるデジタル社会に生きているのに、いまだに法定通貨以外の資産の蓄えに黄色い金属を使っている。いずれは資産の保有により適したテクノロジーを使うことになるはずで、ビットコインが第1候補だ。うまくいくかどうかは、いずれわかる」

 「ビットコインが、先進国でコーヒー代金の支払いに使われるとは思わない」とフェファー氏は強調しながらも、通貨が破綻した国では、ビットコインは日常生活において重要な存在になり得ると述べた。