ビットコインは10万ドルを取り戻せるか？ 仮想通貨取引所へのBTC流入減少 売り圧力低下を示唆

ビットコイン（BTC）の取引所流入量（取引所に送金されたBTCの合計額）およびマイナーの流出量（マイナーが取引所に送金したBTCの額）は、2024年11月以降大幅に減少しており、売り圧力の低下を示している。

CryptoQuantのデータによると、2024年11月の取引所流入量は11月25日に9万8748BTCでピークを迎えた。

2024年12月には流入量が減少したものの、依然として1日あたり1万1000～7万9000BTCが取引所に送金されていた。

取引所流入量の減少に加え、マイナーの流出量も減少しており、運営費を賄うために定期的にBTCを売却するマイナーによる売り圧力も緩和している。

マイナーの流出量は11月から減少

マイナーの流出量は、ドナルド・トランプ氏当選後の2024年11月のビットコインの歴史的な価格上昇による利益確定売りのピーク時から減少している。

CryptoQuantのデータによれば、流出量は11月11日に2万5367BTCでピークを迎え、その時点でビットコインの価格は約8万8000ドルに達していた。

2025年1月1日には、マイナーが取引所に送金したBTCは5489BTCであり、1月2日には5748BTC、1月3日には2133BTCに減少している。

ビットフィネックスのアナリストは、1月中のビットコインの価格が9万5000ドルから11万ドルの間で推移すると予測している。

一方、市場アナリストのアクセル・アドラー氏は、抵抗線を突破して上昇するためには日次取引量の増加が必要だと指摘している。

「市場構造は依然として強気であり、過熱の明確な兆候はない。しかし、強い上昇のためには十分な取引量が不足している。そのため、ホリデーシーズン後の市場の回復を待っている」

ビットコイン上場投資信託（ETF）への資金流入も、数日間続いた大規模な流出から回復の兆しを見せており、2025年1月3日には9億ドルの流入があった。

このETFフローの反転は、従来の金融機関や機関投資家によるビットコインへの関心の再燃を示している。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。