ビットコインSV(BSV)は、3日の午前11時45分頃(米国東部夏時間)から「大規模な」51%攻撃を受け、最大で3つのバージョンのチェーンが同時にマイニングされた。

分析プロバイダーであるコインメトリックスは、同社のリスク管理プラットフォームであるFARUMがこの51%攻撃を確認したことを3日に明らかにした

この攻撃に関する情報は、コインメトリックスのネットワークデータプロダクトマネージャーであるルーカス・ナッジ氏も投稿。「誰かが本気でBSVを破壊しようとしている」とツイートした。

「3時間以上にわたり、攻撃者はチェーンを乗っ取った。その間にBSVの入金を受けたすべての取引所は、二重支払いが行われた可能性がある」

記事執筆時点では、攻撃が終了したのか、それとも犯人が小休止しているだけなのかは不明だ。

コインメトリックスの最新アップデートでは、同社のFARUMノードが「最大で14ブロックの深い再編成」を目撃したことが確認された。それ以上の再編成イベントは観測されていないが、主要なマイニングプールでは「同期の衝突(synchronization conflicts)」が発生している。

BSVの採用を支援する業界団体であるBitcoin Associationは、現在進行中の攻撃について声明を発表した。

ビットコインSVは、2018年11月に行われたビットコインキャッシュ(BCH)ブロックチェーンのハードフォークによって生み出された。BSVは、BCHやビットコイン(BTC)と同一の金融政策を持っているが、フォークは、取引をより効率的にするための一連の提案に関して、ビットコインキャッシュコミュニティとの内部での深い意見の相違から生じたものだ。