ビットコインネットワークを基盤とする「BRC-20」規格のミームコインが仮想通貨の世界に熱狂をもたらしている。

BRC-20はイーサリアムのERC-20規格をモデルにしたビットコインブロックチェーン上の実験的なトークン規格だ。

関連記事「ビットコインの新規格BRC-20トークンが流行中 ペペコイン等のミームコイン人気が背景に

情報サイト「BRC-20トークン」によると、同規格で発行されたトークンの時価総額は日本時間で8日午後時点で1500億円(約11億ドル)に迫る勢いだ。

これまでに14000種類のトークンが発行されており、特にORDI、BANK、PEPE、MEME、OSHI、DOMOなどのトークンが活発に取引されている。

足元で一番人気のトークンが「ORDI」トークンだ。5月1日時点では4ドルで取引されていたが8日に海外取引所に上場してから前日比50%以上急進して話題になっている。

またイーサリアム上のトークンとして投機家が熱狂的に買い上げていたPEPEも、BRC20版が登場しこちらも注目を集めているようだ。

一方でBRC20規格のミームコインがビットコインネットワークを混雑させており、ビットコイン送金手数料が過去2年で最高値となっている4月26日に1取引あたり1.99ドルかかっていたのが5月8日時点で1取引あたり20ドル近くになっている。多くのユーザーが取引を迅速に完了できずイライラしている状況だ。

ちなみにBRC20に続く新規格であるBRC-21の開発も進められている。この新規格は5月7日に初めて提案されたばかりだ。BRC-21は他のブロックチェーン上のトークンをビットコインブロックチェーン上で発行可能にするという。