仮想通貨を活用したウェブブラウザのブレイブ(Brave)は、プライバシーを保護するための新しい検索エンジンのベータ版をローンチし、検索の世界に進出した。

このプラットフォームは、ターゲティング広告とカスタマイズされた検索結果を提供しながら個人データを収集しているグーグルのような存在に取って代わろうとするものだ。

6月22日の発表で、ブレイブは、新しい検索エンジンのベータ版をブラウザに組み込んだと発表。「巨大テック企業のオルタナティブとなる、最初の独立したプライバシーを重視した検索/ブラウザ」をユーザーに提供すると宣言している。

ブレイブの非追跡、プライバシー重視の検索エンジンを試してみたいユーザーは、search.brave.comで見つけることができる。これは、ユーザーやその検索結果やクリックなどを追跡しない、独立したインデックスの上に構築されており、グーグルやマイクロソフトの「Bing」などを避けたい人にアピールする。

グーグルの検索エンジンからの結果を引き続き使用したい場合、もしくは十分な検索結果が得られない場合に備え、「Googleフォールバックミキシング」オプションが含まれている。

ブレイブの検索エンジンは、グーグルの収益方法である広告表示を回避している。しかし、将来的には、広告なしの有料オプションと広告ありの無料バージョンを提供し、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)を組み込む予定だ。

「準備ができたら、ブレイブユーザーの広告の場合と同様に、BATによる収益分配のあるプライベート広告を検索に使用することを検討する」

ブレイブのプライバシー重視のブラウザは、2月に月間アクティブユーザーが2500万人に達した後、現在その数は3200万人となっている。しかし、グーグルのChromeと比較すると、天と地ほどの差がある状況だ。

Statcounterによれば、グーグルは2021年5月時点で世界の検索エンジンで92.2%のシェアを持っており、第2位のBingは2.27%だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン