ベーシック・アテンション・トークン(BAT)をもとに構築されたプライバシー中心のウェブブラウザであるブレイブ(Brave)は、2020年の間にユーザーベースが2倍以上に増加した。2月2日の発表によると、ブレイブの発表によると、ブラウザの月間アクティブユーザー数は1160万人から2540万人に拡大した。

ブレイブは広告をブロックし、ウェブサイトがインターネット上でのユーザーの動きを追跡するのを防ぎ、ユーザーは広告表示を選択することでBATトークンを取得することができる。これらのトークンは、ブラウザに組み込まれたウォレットを介してコンテンツの作成者に報酬を与えるために使用したり、ほかの仮想通貨と交換することもできる。

ブラウザの1日のアクティブユーザー数は380万人から860万人と126%増加した。一方、検証済コンテンツクリエイターの数は、100万を超えた。これは作品の収入手段としてBATトークンを受け入れることを選択した人々のことを表している。

ブレイブのブレンダン・アイクCEO兼共同創業者が、ブラウザのユーザーベースの拡大は、より多くの人々が「監視経済からオプトアウト」したいという兆候であると指摘し、次のように付け加えた。

「プライバシーを保護し、ブラウジング体験のコントロールを取り戻すために2500万人がブレイブに切り替えた。ユーザーは、ブレイブをダウンロードしてワンクリックでウェブを閲覧する新しい方法を得ることができ、監視経済からオプトアウトし、その代わりに閲覧することで報酬を得ることができることを認識している」

ユーザーのすべての動きを追跡・分析して利益のために販売するインターネット企業の動きに対して、プライバシーを維持しようとするユーザーが増加しており、そこからブレイブは恩恵を受けたようだ。アイク氏は、巨大テック企業がインターネットへの取り組みを強化し続けるにつれ、「グローバルなプライバシー運動」がさらに成長するだろうと予測している。

「2021年にグローバルなプライバシー運動が拡大し、ビッグテックを信頼するユーザーが少なくなるにつれて、より革新的なプライバシー保護ツールをユーザーに提供し、侵略的なウェブ追跡手法を改革していきたい」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン