米の大手金融機関であるBNYメロンは、同社の上場投資信託(ETF)の1つの最近のパフォーマンスが、ビットコインに投資する企業へのエクスポージャーがないことで大きな影響を受けたと述べている。

NBYメロン・オポチュニスティック・スモール・キャップ・ファンド(DSCVX)は、2020年9月1日から2021年2月29日までの間に35%の収益を上げたが、ベンチマークであるラッセル2000インデックスの47%というパフォーマンスを下回った。

米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、同社はビジネスインテリジェンスの大手企業であるマイクロストラテジー(MSTR)の株式を購入しなかったことを嘆いているようだ。マイクロストラテジーは昨年、ビットコインを大量に購入し、その保有額はその後48億ドル以上に拡大しました。提出書類にはこう書かれてる。

「ビットコインへの投資を発表して株価が急騰したマイクロストラテジーの株式を保有しないという決定によって、ファンドのパフォーマンスが損なわれた」

また金鉱山起用のアラモス・ゴールドの株式をファンドが保有したことも、「金価格の低迷で株価が下落したため、パフォーマンスを損なうことになった」と書いている。

ETF.comによると、現在88のETFがマイクロストラテジーのエクスポージャーを持っており、その中には2021年のファンドの中で6番目にパフォーマンスが高いAmplify Transformational Data Sharing ETF(BLOK)も含まれている。このファンドは、仮想通貨関連企業への投資を積極的に行っており、ポートフォリオの5.2%がマイクロストラテジーとなっている。

2020年8月に最初にビットコインへの投資を発表して以来、マイクロストラテジーの株価は135ドルから655ドルまで385%上昇している。2月はじめには、MSTRは1270ドルを超える高値を記録した。