ブロックチェーン業界はプーチン大統領が予測する新仮想秩序へと向かうのか

グローバル経済が新たなパラダイムシフトを迎えようとしている現代において、旧秩序と新秩序のギャップを埋め、その2つをリンクさせ機能させるための重要な鍵となるのは何であろうか。先日、ロシアのプーチン大統領がG20サミットで行った発言によって、グローバル資本経済の未来において仮想テクノロジーが重要な側面として考えられていることが明らかとなっている。

 

新仮想秩序

 

プーチン大統領によれば、グローバル経済が新たな段階へシフトするためには仮想テクノロジーの発展が鍵となるという。今月の7日から8日にかけてハンブルクで開催されたG20サミットの中で、プーチン大統領は次のように語っている―

 

「G20は、この分野において国際的な規制の枠組みを設ける中で、主導的な役割を果たすだろう。それにより、国際金融システムを向上させ全経済が恩恵を受けることが可能となる。本アジェンダには、発展途上国も高いプライオリティで含まれる」

 

プーチン大統領による仮想テクノロジーと、それに関連するセクターの成長を促進させるための規制の枠組みに関しての発言はとても一般的な内容のものだが、急速に成長するテクノロジー業界全体に対する国際的な規制の枠組みを求めたことは、ビットコインおよび暗号通貨市場にも影響を及ぼすものだ。

プーチン大統領は、ビットコインを含む仮想テクノロジーに対して統一された国際的な規制の枠組みを求めている。中国、日本、イギリス、米国を含むG20参加国の大半は既にビットコインんへの法的枠組みを制定している一方、ロシアやインドでは仮想通貨の取引や運用に関してまだ明確な案を掲示しているわけではない。

こうした目的を達成するためには、しっかりと設計された仮想テクノノジーと、伝統的な産業システムの間におけるすり合わせが必要となる。

 

ブロックチェーンの実装

 

ブロックチェーンの専門家、プレヴィン・カティー氏は、信頼を必要としないトラストレスな二者間において、テクノロジーとしてブロックチェーンを利用することで不変のビジネス取引が可能になると語る。ブロックチェーン上での取引プロセスは、アルゴリズム、コントラクトやブロックチェーンのルールに基いて実行される一連のステップによるもので、利用する特定の業界には縛られない。

BPMベースのブロックチェーンのフレームワークは、組織における様々なビジネスプロセスを組み合わせ自動化する既製ソリューションであり、ビジネスアナリストは事業決定を下すサポートを行う上でその規則の調整が可能で、外部サービスとの連携や、それぞれのイベントに基づいたアクションの柔軟性を確保し、完璧なビジネスソリューションとして、これらのプロセスを合理化することが可能になるものだ。

 

実際の導入

 

カティー氏によれば、IBMのような大きな組織は、プラガブルなアーキテクチャを持つBPMベースのブロックチェーン製品開発に乗り出し始めているが、未だ完全とは言えず、実際のロールアウトまではほど遠いという。

しかしながら、どの組織によるものであっても、その水準は実際のアプリケーションニーズと度合いによるだろうともカティー氏は語る。

曰く―「組織の緊急性や規模に基いて、企業は、ベンダーが自動化およびカスタマイズ可能な既製品を求めるか、そうしたIT企業と共同開発を内部的に行うことになるでしょう。そして常に早急なソリューションを求められているのが金融業界であり、彼らはブロックチェーンの実装において、いち早く行動を起こしました。彼らの多くが実際に開発を行っていますが、迅速なソリューションを早期の段階で開始することを望み、既製ソリューション開発を懐疑的に見ている小規模な組織はほとんどありません」

 

どうやら、プーチン大統領のビジョン実現のためには、伝統と革新のギャップを埋めるアプリケーションを業界がいかに早く開発出来るかにかかっているようだ。その兆しは、業界の破壊がますます必然性を増してくる中で、既に明確なものとなっている。


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