ポーカーなどのゲームサイトを利用できる初のゲーミング暗号通貨、BreakoutCoinがクラウドセールを開始し、開始から1時間で172,000ドルの資金調達に成功した。660万のトークンが今後24時間で販売される予定だ。

6月13日、Breakout Coinは最初の60分間に購入された全ての分に対し25%のボーナスを付与しパブリックコインセールを開始した。その内訳は、最初の週に15%のボーナスが、その次の週には10%のボーナス、3週目には5%のボーナスとなり、世界最大の暗号通貨取引所の一つであるBittrex取引所がホストを務める。

共同設立者であるPaul Kim氏によると、0.00022222 BTC (現在のビットコイン取引所のレートで約14.4セント)のベース価格で合計6,627,494のBreakout Coin (BRK)のオファーがビットコインで有り、先売りなども行われトータルで現在19,500,000のBRKが存在することになる。

 

3種類のBreakoutブロックチェーンを利用したコイン

 

Breakout Coinは、ゲーム用Breakout Coin Blockchainの一部だ。Breakout Chainで利用可能なコインは3種類のコインのうち1つである。残りのコインは、BRKのホルダーがクラウドセールや得た利子の量に合わせて受け取ることができるBreakout Stake (BRX)がある。BRKの取引とトランザクションを担うマイナーたちもまた別のタイプのトークン、SisterCoin (SIS)を受け取ることが可能だ。

 

月を目指して

 

ワールドシリーズオブポーカー (WSOP) のメインイベントチャンピオンで、4度ブレスレットを勝ち取った、Huckberry Seed氏は、今回の展開を、”月を目指すような野心的な計画だ”と語っている。

Seed氏は、今回のプロジェクトの重要な部分として、Breakoutブロックチェーンとそのサイドチェーン内でスマートコントラクトを管理することで、ブロックチェーンと関連するサイドチェーン上で行われるbreakoutのゲームや他のゲームやスポーツなどを導入することが出来る点を挙げた。

さらに、それにより、仲介人や、ゲーマーの間で不信感を生むきっかけとなるチート行為などの存在を取り除くことができるとも語った。

また、Seed氏は、ブロックチェーン上でシステムを走らせることで従業員を雇う必要性を排除し、それによりプロジェクトのランニングコストも大きく削減でき、同様にプレーヤーがペナルティを課される可能性をほぼゼロにまで抑えられるとも語った。

 

大幅なコスト削減と、楽しく実りある未来を

 

また、WSOPで何度もブレスレットを獲得しているJeff Lisandro氏は、ゲーマーに対しての経費も大幅に削減できるだろうと語っている。

今まで、Lisandro氏はプレーヤーとして全世界を旅するなどツアーなどによってかかったコストは莫大なものだったという。彼のキャリアの中で最も高くついたものは両替えだったと強調しながら、今回のBreakoutCoinの導入について興奮したようにLisandro氏は語ってくれた。

現在行われているクラウドセールには参加するのかと尋ねられ、Lisandro氏は”もちろん”と返答している。

Poker Hall of Fameで殿堂入りを果たしているJennifer Harman氏は、ポーカーだけでなく他のゲームにも良い影響が生まれる素晴らしいコンセプトだと考えているようだ。

「全てのサイトが楽しめるようになると思いますし、どんなものでもオファー出来、本当にこれは凄まじいことです」と語った。

同じくWSOPのブレスレット獲得者であるTodd Brunson氏もまた、同システムの持つトランザクション統一による度重なる違反行為を駆逐できる可能性に感銘を受けたようだ―

 

「素晴らしい考えだと思います。全てのトランザクションを1つにまとめることで、コストを大幅に削減することが出来るわけですから」

 

オンラインポーカーの未来の展望について尋ねられると、米国連邦政府が合法化するか、各州が連邦政府に働きかけて合法化する可能性があるとBrunson氏は予想されるシナリオを語り、そんな、実りある未来が待っているはずです、と最後に結んだ。