銀行がブロックチェーンテクノロジーをクレジットスコアに2016年から採用するかもしれない。そのような憶測が、世界で4番目に巨大なサーチエンジンであるロシアのYandexによって噂されている。CTOであるGrigory Bakunov氏が2016年の主なトレンドについて行われた彼の講義にて彼が言ったとされているが、もしこの情報が確かだとするとブロックチェーンによってスコアリングがより迅速且つ簡単に行われることになる。

人工知能の成長の可能性によって、幅広いネットワークの構築が可能となり、ソーシャルネットワークや他のソースを元にした間違いのない本当の情報を収集することが可能となる。それにより、膨大な量の情報を処理することが可能となり、はるかに早くクレジットスコアリングを処理することができる。

 

唯一の問題は、人間の言語では説明不可能なアルゴリズムを用いているということだ。

Grigory Bakunovは次のように語っている―

 

“人口知性は、多くの場合、人間の言語で説明不可能なアルゴリズムを利用して、人々をクラスタに分割します。そうすると、何故ローンを受けることが出来ないのか、などと理由を尋ねに銀行に来る人々にとっては問題になる可能性があります。人口知性たちに語らせる以外に方法がないのです”

 

しかしながら、人工知能の開発速度は十分すぎるくらい速い。近い将来、すぐに人工知能自体に自分が何をしているのか語らせることができるようになるだろう。そしてそれこそがBakunov氏が、ブロックチェーンによってクレジットスコアを自動的に算出させ、今後人間の専門家によって追加チェックをする必要がなくなる、と期待している部分でもある。

Yandex (ロシア語表記: Яндекс) はロシアのインターネットカンパニーで、60%ものマーケットシェアをロシア国内で握っている巨大企業だ。また、インターネットベースのサービスや製品もたくさん開発している。Comscore.comによってYandexは世界で4つめに巨大なサーチエンジンとしてランク付けされていて、2012年4月には、一日に1億5000万サーチがあり、2013年2月の調べでは、5500万以上の人が調べにサイト(Yandex社のサービスすべてを含む)を訪れている。また、ウクライナやカザフスタンででもその存在感を増していて、ベラルーシにおいては検索結果の43%のマーケットシェアを獲得しており、世界全体の3分の1を占めている計算になるので驚異的だ。

 

Yandex.ruのホームページは、ロシア国内における最もポピュラーなものとしてランク付けされている。