2024年第3四半期において、分散型アプリケーション(DApps)が急成長を遂げた。人工知能(AI)アプリケーションが牽引するブロックチェーン活動の拡大がその背景にあるようだ。

10月8日のDappRadarの報告によれば、1日あたりのユニークアクティブウォレット(UAW)は1720万に達し、前四半期比で70%増加した。この成長は主にAI関連のDAppsの活躍によるもので、期間中に71%の増加を記録し、430万近い日次UAWを占めた。

データインテリジェンスネットワーク(DIN)やアラヤAIといった主要プレイヤーがこのトレンドを主導している。DINは2024年4月に立ち上げられたモジュラー型データ前処理レイヤーで、過去四半期に100万の日次ユニークアクティブウォレットを達成した。一方、アラヤはデータ収集とラベリングのプラットフォームで、過去90日間で10万ウォレットの安定したユーザー活動を維持している。

一方、分散型金融(DeFi)アプリケーションの活動は四半期中に減少し、トータルバリューロック(TVL)は1680億ドルから1600億ドルへと減少した。イーサリアムネットワークではTVLが20%減少し、950億ドルとなった。

DeFi’s total value locked. Source: DappRadar

対照的に、SuiやAptosといった他のレイヤー1ブロックチェーンは期間中にそれぞれ78%の増加を遂げ、TVLはそれぞれ16億ドルと13億ドルに達した。

NFT取引高は低迷

NFT業界はこの四半期に大きな低迷を見せ、前の90日間の好調なパフォーマンスとは対照的だった。取引量は60%減少し16億ドルに、NFTの販売数は1150万に減少し、前四半期比で23%の減少となった。

報告によれば、NFTプラットフォームのオープンシーは「大幅な回復」を見せ、販売数、アクティブトレーダー数、取引量といった指標で支配的なプレイヤーとして浮上し、期間中に5億7000万ドルの取引量を記録した。

一方、競合他社のブルーやマジックエデンは急激な減少に直面した。ブルーの取引量は第2四半期にこの指標でトップだったが、「エアドロップインセンティブの終了」により78%減少した。マジックエデンのロイヤルティの削減も活動に影響を与え、クリエイターやトレーダーをオープンシーへと向かわせた。また、「ビットコインオーディナルの熱狂は消え去ったようで、マジックエデンはそれに非常に人気があった」と分析は指摘している。

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