資産運用会社ブラックロックは、最近立ち上げた現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)のメディア広告キャンペーンを強化し、ビットコインを通貨としてではなく「進歩」として位置づけている。
世界最大の資産運用会社ブラックロックは、最新のビットコインETF広告で、同社の「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」に関しては競合他社と比較して割と退屈なアプローチを維持している。
「ビットコインETFが登場した」という黄色い広告は、滑走路と飛行機のシルエットをシンプルに示しているが、ブラックロックは「進歩の分け前を手に入れよう」というキャプションを追加した。
一見平凡なマーケティングアプローチのようだが、ブルームバーグインテリジェンスのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏など業界ウォッチャーは見過ごさなかった。彼はそれを退屈な伝統的ファンドの広告と若者を意識したものの間の「スウィートスポットだ」と表現している。

バルチュナス氏は、同社が「カテゴリー流動性の王として座を引きずり降ろされる」瀬戸際にあるため、「より多くの広告を出すことは理にかなっている」と付け加えた。
「彼らがビットコインを商品や通貨ではなく、進歩と等価にすることは興味深い」と彼は指摘する。
バルチュナス氏ははまた、ブラックロックのビットコインETFがBTCを標準化し、ポートフォリオの中で株や債券と同じように扱われるようにするとも述べている。
ブラックロックの最初のETF広告は1月11日に公開され、裕福な「ベビーブーマー」市場を対象とした成熟したアプローチを取った。ETFがスタートして以来、ブラックロックはそのIBITファンドに53億ドルの流入を見たとファーサイドは報告している。
さらに、ビットコインETFのマーケティング戦争は、ビットワイズが12月中旬に俳優ジョナサン・ゴールドスミスを起用した最初の広告を打ち出してから加熱している。
広告競争は、今月初めにGoogleが仮想通貨の広告を許可し始めた後に加速した。
2月15日には、21シェアーズがビットコインが時価総額で1兆ドルの資産になったという事実を宣伝し始めた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン