欧州の大手仮想通貨取引所ビットスタンプは、米子会社ビットスタンプUSAのコンプライアンス部門の責任者としてカイトリン・バーネット氏を採用したと明らかにした。仮想通貨メディア、ブロックが報じた

バーネット氏は仮想通貨取引所ジェミニのコンプライアンス部門で勤務していた。ビットスタンプは今年4月にニューヨーク州の金融規制当局から仮想通貨ライセンス「ビットライセンス」を取得し、米国事業に参入している。

バーネット氏はジェミニでアンチマネーロンダリング(AML)や米国の銀行秘密法を遵守するためのプログラムを担当していた。またJPモルガンでの勤務経験もある。4月に編成した米国チーム代表には米コインベースを率いていたハンター・マーガート氏を引き抜いた。今後は営業や事業開発、広報担当の責任者も採用していくという。

バイナンスなど、複数の取引所が米国に参入する中で、ビットスタンプは米国での採用を強化している。仮想通貨メディアのブロックによると、ビットスタンプの市場シェアは5.6パーセントでバイナンスの56%、コインベースの13%に比べると、まだ差は大きい。ビットスタンプは米国でのプレゼンスを拡大することでシェアを伸ばしたい考えだ。

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