仮想通貨取引所ビットメックスは13日、同取引所に対してサービス拒否攻撃(DDoS攻撃)があったと発表した。
DDoS攻撃とはサーバーに対して大量のデータを送り付け、パンクさせる攻撃だ 。
攻撃があったのは、協定世界時(UTC)の3月13日12時56分(日本時間では13日21時56分)だ。これによりプラットフォームへのリクエストで遅延が発生していたという。
ビットメックスのセキュリテイチームが対応し、攻撃から25分以内にフルサービスを再開した。
さらにビットメックスは、「今日の早朝に起きた問題は、同じ攻撃が原因であることが確認されている」と述べている。
これはビットコインの急落時(日本時間午前11時過ぎ)、ビットメックスへのサービスにアクセスできなくなった問題のこととみられる。ビットメックスは当初、ツイッター上で「ハードウェアの問題」だと発表していた。
Between 02:16 and 02:40 UTC 13 March 2020 we became aware of a hardware issue with our cloud service provider causing BitMEX requests to be delayed. Normal service resumed at 03:00 UTC. As a reminder, latest system updates can be found on our status page https://t.co/fVa1FAqSEW
— BitMEX (@BitMEXdotcom) 2020年3月13日
ビットメックスは根本的な問題を修正した上で、改めて詳細な分析を公表するとしている。
2月にはOKExなどでDDoS攻撃
2月末には、仮想通貨取引所OKExとビットフィネックスが相次いでDDoS攻撃の被害になったと発表している。
OKExのCEOは、具体的な名前は出していないが、攻撃が競合他社のものであるとSNSで非難していた。一方、ビットフィネックスのCTOはツイッターで、攻撃が「非常に洗練されたもの」だったと述べていた。
OKExへの攻撃は2月27、28日に二度、ビットフィネックスへの攻撃は28日に行われた。両者の関係については明らかになっていない。