最新のデータによると、ビットコイン(BTC)を保有しているクジラのアドレス数は過去最高を記録した。これは、BTC価格が5万ドルを超えて持続力を示しているため、強気のサインとみなすことができそうだ。
クジラの増加は、強気相場が続くにつれて、富裕層の投資家がビットコインを積極的に蓄積していることを示している。

クジラの増加はなぜ重要なのか?
強気サイクルの中、クジラが大きなポジションで売り始めたり、利益を確定したりすると、ビットコイン価格は深刻な売り圧力にさらされるリスクがある。
これが発生すると、過剰にレバレッジされた先物市場が下降し始め、五月雨式に清算が起こり、大規模な調整を引き起こす。
しかし、オンチェーンのデータが示すようにクジラによる蓄積が続けば、上昇ラリーの基盤が強化される。
グラスノードのアナリストは、現在9万4000のBTCアドレスが100万ドル以上のビットコインを保有していると説明している。
一方、クジラの活動を追跡するデータ分析プラットフォームであるWhalemapの研究者は、同様のトレンドを発見している。
以前の強気サイクルでは、1000BTCから1万BTCを保有するアドレスの数が減少したと述べていた。しかし、今回の強気サイクルでは、クジラの数は著しく増加している。

短期的なリスクは?
現在、ビットコインには進行中の上昇ラリー継続を確認する要素がいくつかみられる。クジラが購入し、取引高は一般的に増加しており、機関投資家の関心も高まっている。
ただし、市場には大きなリスクがある。それは過度にレバレッジされた先物市場だ。2月18日の時点で、ビットコインとイーサリアムの先物市場の資金調達率は0.15%を超えている。
仮想通貨の通常の資金調達率は0.01%だ。資金調達率が上昇するということは、市場の大部分がロングしているということだ。
この問題は、ビットコインまたはイーサリアムで小さな下落が起こったときに発生する。市場はレバレッジが高いため、下落が激しくなる可能性があり、多くの場合、急激な調整につながる。
資金調達率が高いため、短期的に調整が起こる可能性が高いままだ。仮想通貨市場は週末に調整が起こる傾向があることを考えると、BTCとETHの強気な勢いの一方、今後数日間で反落が発生する恐れがある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン