謎のビットコイン(BTC)ウォレットがわずか3ヶ月余りで世界第3位のビットコイン保有者に急上昇した。コミュニティでは、この所有者についての突飛な説が出ている。
仮想通貨統計プラットフォームBitInfoChartsのデータによると、このウォレットアドレスは3月8日に初めてビットコインを受け取った。その後3ヶ月と2週間の間に、ウォレットは11万8000BTCという驚異的な蓄積を行った。これは、現在の価格で約30億8000万ドル(約4495億円)の価値がある。

単一のウォレットアドレスに急速かつ大量のビットコインが集まったことは、多くの憶測を呼んでいる。
一部のユーザーは、おそらく仮想通貨取引所が資金を移動しているだろうと推測している。一方で、仮想通貨ツイッターの中には、ブラックロックが「主犯格」とするより突飛な説を投稿している者もいる。この投稿者は、この謎のウォレットの最初の大口取引が5月16日に発生し、その1ヶ月後にブラックロックのビットコイン上場投資信託(ETF)申請があったことを理由として挙げている。
この説は確固たる証拠に基づいているわけではないが、他のユーザーが大きなブラックロックの写真を投稿することで支持を表明している。
BitInfoChartsによれば、現在の世界最大のビットコインウォレットはバイナンスとビットフィネックスが所有しており、ビットコインのコールドウォレットとされている。今回の謎のビットコインウォレットは3位に位置し、4位には別のバイナンスのコールドウォレットが続く。
ブラックロックは6月15日に現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を行い、仮想通貨市場に波紋を広げた。この申請が証券取引委員会(SEC)に承認されれば、米国初の現物型ビットコインETFとなる。ブラックロックの申請は、フィデリティ、インベスコ、ウィズダムツリー、ヴァルキリーなど他のウォール街の大手から同様のETFの申請が相次ぐきっかけとなった。
現物型ビットコインETFの可能性は、仮想通貨アナリストを熱狂させ、ビットコインの価格に対する強気の予測を共有した。ファンドストラットのリサーチ部門長、トム・リー氏は、ビットコインが2024年4月の半減期イベントを経て、1コインあたり15万ドルに達する可能性があると提案した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン