ブロックチェーン分析企業アーカムによると、木曜日に86億ドル相当のビットコインが14年以上ぶりに移動された件について、売却の兆候は見られないという。
「このクジラがビットコインを売却している兆候はない」と、アーカムは金曜日にX(旧Twitter)に投稿した。アーカムによれば、14年以上手つかずだった8つのウォレットから、それぞれ1万BTCずつ移動された8件のトランザクションは、オーナーがレガシーウォレットからセキュリティと手数料面で優れるネイティブ・セグウィットアドレスへのアップグレードを行った可能性があるという。
アーカム:ビットコインの移動は「ウォレットのアップグレードに関連する可能性」
「昨日の80億ドル相当の移動は、1から始まる旧アドレスからbc1qで始まる新アドレスへのアップグレードに関連している可能性がある」と、アーカムは述べた。
アーカムは金曜日に、これらのビットコインはすべて2011年4月2日または5月4日に元のウォレットに入金されたもので、それ以降14年以上一度も動かされていなかったと指摘している。現在は新たな8つのウォレットに保管されており、それ以降は移動されていないという。
同日、ブロックチェーン調査会社10xリサーチは、明確な売却準備の証拠はないとしながらも、「初期保有者がETFや企業の財務需要に向けて徐々に売却を進めている」と、これまでも分析してきたと述べた。
CZ「クジラの移動を見て、参入が遅すぎたと感じた」
2月には著名なビットコイナーのPlanBが、保有していたビットコインをすべて現物型ビットコインETFに移したことを明かしていた。「鍵の管理に煩わされずに済むのは安心感がある。もはやマキシマリストではなくなったようだ」と、PlanBは2月15日のX投稿で語っている。
一方、コインベースのプロダクト責任者であるコナー・グローガン氏は、より懸念される可能性を指摘した。
グローガン氏は、86億ドル相当のビットコイン移動がハッキングによるものである可能性がわずかにあるとし、それが事実であれば「人類史上最大の強奪事件」になり得ると述べている。
「仮に事実であれば(繰り返しますが、あくまで推測ですが)、これは人類史上最大の盗難事件になるだろう」と、グローガン氏は金曜日にXで投稿した。
この一連の移動は仮想通貨業界全体の注目を集め、一部ではユーモアを交えた反応も見られた。バイナンスの前CEOであるジャオ・チャンポン(通称CZ)氏は「私は暗号資産に参入するのが遅すぎた」とコメント。
「2011年のクジラたちが、1ドル未満で手に入れた仮想通貨を平然と動かしているのを見ると」と、CZ氏は付け加えた。
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