ホエールマップの新たなデータによると、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン価格が強気を維持するためには14914ドル以上を維持する必要がある。
下のチャートに円で示されているように、クジラ(大口投資家)クラスターは大口の投資家がビットコインを大量に購入して動かしていない場合に形成される。これはクジラがその価格帯でビットコインを保有していることを示しており、調整があった場合にはサポートとして機能する可能性がある。
こうして、ビットコインが長期的に強気を維持するために、14914ドルを保持する必要が示される。

BTC価格を14914ドル以上に維持する要因は?
この1週間を通して、ビットコインは急騰した後に急落するなど不安定な動きを示している。
11月6日〜9日の間では、ビットコインは2回16000ドルをテストし、その後14350ドルまで下落した。この短期的な変動は、米国の選挙結果によるものが大きいとされる。
こうした選挙の後にはファイザー社の新型コロナワクチンが「9割の有効性が確認できた」と発表されたことを受けて、ビットコイン価格と金価格は急落した。
こうした不確実性にも関わらず、ビットコインはホエールマップのアナリストが指摘する13600ドルの上を推移している。ホエールマップは次のように指摘する。
「週末に新たなレベルが形成された。もし変動が起こった場合、このレベルがどうなるべきかを示す良い目安になるはずだ。価格は強気の動きを継続するために、13600ドル以上で推移する必要がある。」
短期的には13600ドルから14914ドルのレンジがビットコインの上昇を継続するために最も重要になる。現在マイナーの売りが出ていることを考えると、ビットコインの勢いは比較的強気だと言えるだろう。
投資家は岐路に立たされている
ビットコイン市場は不透明さから、大規模なボラティリティが起きている。いくつかの指標は、投資家が利益を得ようと考えていることを示しており、ビットコインが売られ過ぎゾーンに入ろうとしていることを示している。
しかし、仮想通貨アナリストのフィリップ・スウィフト氏は上昇の余地はまだ十分にあると指摘する。
「相対未実利益/損失(Relative Unrealized Profit/Loss)指標:ビットコインの最新の上昇で『強欲』ゾーンに入った。悪いことのように見えるが、実際には強気サイクルの大部分がこのエリアで起こる。我々はまだ初期段階であり、上昇する余地は十分にある」
他のファンダメンタルズもビットコインが強気の初期段階にあることを示す。例えばガチホ活動は継続的に増加し、スマートマネーが上昇トレンドの大半を煽っていることがわかっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン