ビットコイン(BTC)の価格は3月31日、週末の取引で上昇チャネルを下抜け、一時81,222ドルまで下落した。主要仮想通貨であるビットコインは、2018年以来最悪の四半期リターンを記録する見通しだが、一部のクジラ(大口保有者)による動きは2020年の強気相場の兆しと一致している。

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Bitcoin 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

オンチェーンアナリストのミニョレ氏は、直近の投稿で「市場をリードする」クジラのアドレス(1,000~1万BTCを保有するアカウント)の動向が、ビットコイン価格と高い相関を示していると指摘した。こうしたアドレスは市場のボラティリティに対して耐性があり、2020年の強気サイクルと同様の蓄積行動を取っているという。

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Bitcoin whale accumulation analysis. Source: CryptoQuant

現在の強気相場では、こうしたクジラによる急速なBTCの買い集めが3回観測されており、いずれも小口投資家が相場の上昇方向に懐疑的だった局面で起きている。こうした局面では市場のセンチメントが弱気に傾く一方で、その後大きな価格上昇が見られており、クジラが回復に備えてポジションを構築していた可能性がある。

アナリストによれば、現在の下落局面でも「市場をリードするクジラが売却に動いている兆候は見られない」とのことだ。チャート上に示された「パターン3」でも、類似の買い集めが行われたが、BTC価格は横ばいにとどまっている。

CMEギャップ解消後、ビットコインは8万4,000ドルを上抜けられるか?

3月31日のニューヨーク市場開始時、BTCは週末に生じたCME先物の価格ギャップを埋める形で反発した。CMEギャップとは、金曜日の終値と日曜日のオープン時の価格差を指す。

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Bitcoin CME gap analysis. Source: Cointelegraph/TradingView

週明けは強気ムードで始まったものの、今週にはビットコイン価格に影響を与える可能性のある米国の経済指標がいくつか控えている。

  • 4月1日:JOLTS求人件数(労働市場の需要を示す指標。減少すれば弱さの兆候)

  • 4月2日:米国の関税発表(「解放の日」関税。最大25カ国に対し20%以上の関税)

  • 4月4日:非農業部門雇用者数(NFP)、失業率、FRBパウエル議長の講演

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Bitcoin 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

直近の焦点は、BTCが8万4,000ドルをサポートとして上回るかどうかにある。この水準を明確に回復できれば、50日指数移動平均線(EMA)を上抜ける可能性があり、短期的には8万6,700ドル〜8万8,700ドルの供給ゾーンに向けて上昇する展開も期待される。

一方、8万4,000ドル未満での揉み合いが長引けば、この水準が強力なレジスタンスとして機能し始め、7万8,200ドル〜7万6,560ドルの下方流動性ゾーンに向けた調整が進む可能性がある。