16日の仮想通貨ビットコインは米連邦準備理事会(FRB)が今月2回目の緊急利下げをしたことを受けて、今朝方急騰したが、直後に下落し、5300ドル台を推移している。弱気市場に沈むビットコインだが、中国でプレミアムが発生しているとの情報もある。
(出典:Coin360 3月16日 午前12時10分)
仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏は、今朝の急騰と急落について、FRBの金利引き下げで価格が急騰したが、シカゴマーカンタイル取引所のCME先物の取引が開始されたことでギャップ埋めによって急落が起きたことを示唆した。
(出典:Alex Kruger)
CME先物のギャップは3100ドル付近にあるとされており、さらに下方圧力がかかる可能性もある。
一方で現在の価格帯が一つの正念場とみる声もある。
仮想通貨アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏はビットコインが5100ドルの水準を維持すれば、6100ドルまで上昇する可能性があると指摘している。
中国のOTCでプレミアム発生か
プリミティブ・ベンチャーズ創業者のドビー・ワン氏のツイートによると、中国のOTC(店頭取引)市場でビットコインプレミアムが発生している。
「テクニカルにビットコインが弱気市場の中でこんなに大きな中国OTCプレミアムは見たことがない」
First time I’ve seen such big Chinese OTC premium during a technically Bitcoin bear market
— Dovey 以德服人 Wan 🪐🦖 (@DoveyWan) March 16, 2020
This can be part of the new paradigm pic.twitter.com/5T85WL1WCJ
ワン氏のツイートでは37330元のところ、フォビやOKExで39400〜39600元と2000元(約3万円)のプレミアムが発生しているようだ。
過去にはロシアでもビットコイン価格にプレミアムがついた。
当時はプーチン大統領が突如首相交代を発表し、政治的な不透明感が高まる中で安全資産として機能を発揮したという見方も出ていた。