ビットコイン(BTC)ネットワークは、取引手数料の増加や未承認のトランザクションが増加するという問題に直面している。CryptoQuantのアナリストによれば、これは新しい「トークン」規格の影響だと、いう。

データ分析会社CryptoQuantのアナリストのアクセル・アドラー・ジュニア氏は、BTCブロックチェーン上でBRC-20規格によるミームコイン発行がブロックスペースの需要増加の原因だと説明している。

CryptoQuantによると、平均取引手数料は急上昇し、5月9日にはピーク時で29ドルに達した。

Bitinfochartsのデータも同様に平均取引手数料の急増を報告しており、5月8日には前日の約19ドルから31ドルに急上昇した。

Bitinfochartsは5月9日、過去7日間のビットコイントランザクション数の移動平均が、新しい最高記録である53万4000件に達したと報告した

しかしこの数字は実際にはさらに高い可能性がある。Bitinfochartsでは5月には60万件以上の取引が行われるピークを2回記録し、5月9日には59万8,000件のBTCブロックチェーン取引が行われた。

Blockchain.comは、1ブロックあたりの平均トランザクション数も最高記録である3,778件に達していることを確認した。

Average transactions per block. Source: Blockchain.com

Mempool Spaceによると、現在ネットワーク上で約40万件の未承認トランザクションが保留中であり、未承認トランザクションのバックログが解消されないことで、トンらザクション価格が高止まりしている。

5月9日にはBRC-20トークンの総時価総額は10億ドルを突破している

問題が深刻化する中、ビットコインのコア開発者たちは、BRC-20トークンとオーディナルズをネットワークのスパムと見なし、対策を検討しているという。

さらにオーディナルズの登録数はほぼ倍増し、わずか1週間余りで250万件から478万件に増加している

しかし、マイナーにとっては良いニュースでもある。月初めからマイニングの利益率が66%上昇している。