仮想通貨(暗号資産)ビットコインが半減期を迎え、トランザクション手数料が1ヶ月で800%以上も上昇するという、これまでの半減期とは異なる変動を見せている。

4月11日から5月14日までの1ヶ月では、トランザクション手数料は0.38ドルから5.16ドルへと1250%増加した。

その後はやや落ち着き、33.3%減少し、記事執筆時点は3.44ドルとなっているが、5月11日の半減期を迎えて以来、36.5%の増加だ。

半減期後に3日で2倍に

トランザクション手数料は、ビットコインネットワーク上で取引を実行するためにかかる費用だ。1ヶ月で800%以上上昇し、2019年7月以来、最もトランザクション手数料が高額になっている。
 

Bitcoin transaction fees March 2020 - May 16, 2020: BitInfoCharts

(出典:BitinfoCharts「2020年3月〜2020年5月16のトランザクション手数料」)

一方で、手数料が1年ぶりの高値を記録しているにも関わらず、トランザクションコストは2017年末の過去最高水準と比べると、10分の1以下の水準に止まっている。

前回の半減期はどうだった?

2016年7月9日の第2回目の半減期の際にはトランザクション手数料は2016年5月1日の0.081ドルから7月下旬には約200%増加し、0.24ドルと高騰した。

Bitcoin transaction fees May 2016 - September 2016: BitInfoCharts​​​​​​​

(出典:BitinfoCharts「2016年5月〜2016年9月のトランザクション手数料」)

この際は半減期から3日間で手数料は8%近く下落している。

さらに2012年11月28日にあった初めての半減期の際は、11月26日から11月27日で一気に300%増加した後に、半減期後2日後には半減期前の水準まで急落した。Bitcoin transaction fees November 2012 - January 2013: BitInfoCharts

(出典:BitinfoCharts「2012年11月〜2013年1月のトランザクション手数料」)

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン