15日の仮想通貨ビットコインは午後16時ごろに急落し、一時9000ドルを割った。8000ドル台に突入したのは5月28日以来。

足元では9100ドルまで反発している。明日にも採掘難易度調整が予定されており、今年最大のプラス調整となる見込みだ。大幅な上昇はマイニングコストの増加から市場に売り圧力となり、さらに弱気トレンドになることも予想される。

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(出典:Coin360 6月15日午後18時00分)

仮想通貨の下落の前に、ダウ工業平均は14日に先物だけで900ポイントも下落。最近のビットコインの動きについては株価の大幅な増減への影響への耐性が高まっており、株価との「デカップリング」が指摘されていた。

しかし、今回の下落で相関関係にも再び注目が集まっている。

今回の下落について、著名仮想通貨トレーダーのBTC_Jacksparrowは以下のように指摘していた。

「株が強く調整されるとビットコインも調整する可能性が高くなる。単純な計算だ。現金需要の増加が影響を与える」

今後大きな下落も

明日の夜にも大幅なプラスと予想される難易度調整を控えている。現在のところ15%〜16%となる見込みだ。15%を越えれば2018年1月以来のプラス調整となる。

半減期後にビットコイン価格が上がらない一方でマイナスの難易度調整が続いていたが、依然価格が上がらずにマイナーの採算性悪化につながることで、売り圧力にもなりそうだ。

相場にはさらなる下落を指摘する声も上がっている。

ブロックチェーンデータ分析企業ByteTree創設者であるチャーリー・モリス氏は15日、現在の公正価値は7000ドル以下だとツイートした。

「ビットコインのオンチェーンデータは悲惨な状態だ。1週間のネットワークベロシティは454%、5週間では556%低下している。トランザクションの価値や平均サイズが減少し、手数料も低下している。(中略)価格が維持されるとは思えない。公正価値は7000ドル以下だ」