ビットコインは4月20日に5万4000ドル台まで下落したが、クジラクラスターは、BTCにとって短期的に重要なレベルとなるのが5万6274ドルと5万5172ドルであることを示唆している。
19日の最初の反発の後、仮想通貨市場は再び下落し始めている。ビットコインは5万7400ドルから5万4000ドル以下にまで下落し、5万5172ドルのクジラクラスターのサポートを失った。

短期的には、5万5172ドルを超えて上昇し、このサポートを取り戻すことが需要となる。そうでなければ、5万1000ドルのマクロサポートをテストする展開となる恐れがある。
クジラクラスターの重要性
クジラなどの大口投資家が大量のビットコインを購入もしくは売却すると、クジラクラスターが形成される。
クジラは、過去に購入した価格帯でビットコインを購入する傾向があるため、クジラクラスターが強力なサポートエリアになると考えられている。
クジラの活動を追跡するデータプラットフォームWhalemapは、5万8000ドルでクジラの取引高が多いと指摘している。
Whalemapは、短期的には5万8000ドルのほか、5万6274ドルと5万5172ドルが短期的に重要な価格帯であると指摘している。
「クジラのウォレットの取引高は5万8000ドルで大量に発生している。これはビットコインにとっては苦戦する領域となるだろう。現在、5万6274ドルと5万5172ドルとが、上昇トレンドを維持するために防衛する必要がある重要なサポートだ」
ビットコインが5万6274ドルにまで回復せず、下落し続けた場合、クジラが既存のポジションを追加しないことになる。
そうなれば、5万1000ドルのサポートレベルを試す展開になる恐れもある。
5万1000ドルのレベルは重要だ。ここを下抜けた場合、ビットコインのハイアーローの構造が壊れ、ビットコインの強気相場全体が危機にさらされる可能性がある。
Whalemapは5万5000ドルのサポートが維持できない場合「強力なサポートレベルが配置されている4万7438ドルまで簡単に下落するだろう」とも指摘している。