10xリサーチの最新レポートによると、ビットコインは2024年末までに大幅な上昇を迎える可能性がある。

レポートは、これまでのボラティリティの高かった1年を振り返りつつ、仮想通貨市場を推進する力と季節的なパターンの組み合わせによるパラダイムシフトについて論じている。

コインテレグラフとのインタビューで、10xリサーチの創設者であるマーカス・ティーレン氏は「FTXの支払いに対する注目が重要だ」と指摘。提案されている50億〜80億ドルの流入が強気のセンチメントを引き起こす可能性があるという。

「米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げで、S&P500の水準を引き上げた。FRBはさらなる利下げの可能性も示唆している。結果として、多くの投資家が2025年を見据えてポートフォリオを再構築する可能性が高い」とティーレン氏は語った。

季節的なパターン

ビットコイン（BTC）は、歴史的に10月から3月にかけて強いパフォーマンスを見せており、10xリサーチもこの傾向をレポートで強調している。

10xリサーチは、2014年、2017年、2021年の過去の市場サイクルを考慮すると、この傾向が今年も繰り返される可能性があると推測している。

「3月/4月以来の我々の逆張りの弱気見通しは様々な要因に基づいていたが、ビットコインの2024年のパフォーマンスは再び季節的なパターンに従っている。これは2023年と同様だ」とレポートは述べている。

ビットコインの触媒とリスク

10xリサーチのレポートは、年末のビットコインのパフォーマンスに影響を与える可能性のある複数の外部要因を考慮している。

米FRBの金利決定、インフレ懸念、米国の選挙関連の動向などのマクロ経済条件がBTCの価格に対する潜在的な触媒となる可能性がある。

BTCに対する潜在的な強気の触媒が整っているにもかかわらず、レポートは投資家に警戒を呼びかけており、過去のサイクルで最大70%のドローダウンを経験した歴史を強調している。

「ビットコインの注目すべき2つの重要な水準は、前回のサイクル高値である6万8330ドルと21週間移動平均線だ。これらのレベル周辺での取引管理は効果的なリスク管理に不可欠だ。これは、理想的でないレベルであっても、ボラティリティの高い期間中に売却することを含むかもしれない」

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