スイス最大手の銀行であるUBSは、ビットコイン(BTC)が米ドルの供給量を越えるためには21万3000ドルをつけるか、ネットワークの決済能力を劇的に改善しなければならないという報告を発表した。ブルームバーグが3日に報じた

 ブルームバーグによると、UBSは34ページからなるレポートの中で、ビットコインのネットワークはビザカードなどに比べて少しの取引量しかプロセスできないと指摘。こうした能力の限界は、ビットコインネットワークのデザインそのものと切り離せず、ビットコインの利用機会が増えない要因となっていると分析した。

 またUBSは「ビットコインは現状ではあまりにも不安定で、海外送金や主流な資産クラスになるのは難しい」という見解も示した。

 5月にUBSのアクセル・ウェーバー会長は、仮想通貨は良くても「非常に投機的な投資手段」であり、悪ければ「テロ、マネーロンダリング、その他の犯罪行為の資金調達を助長する」と述べる一方、 ブロックチェーンにはチャンスを見出しており、「プロセスをよりシンプルで、早く、安全にするものは何でも、顧客、株主、銀行のすべてにとって有益である」と話した