中東で戦争の脅威が迫る中、金や原油といったコモディティの価格が上昇している。しかし、ビットコイン(BTC)は逆の動きを見せ、本当に安全資産であるかどうかが再び議論されている。
Goldprice.orgによると、金価格は10月1日に1.4%上昇し、1オンスあたり2665ドルに達し、史上最高値に迫った。一方、原油価格は最大7%上昇し、1バレルあたり72ドルに達した。イランによるイスラエルへの大規模なミサイル攻撃の後、債券や米ドルも上昇した。
報道によると、イスラエルの防空システムは180発のミサイルのほとんどを撃ち落としたという。
「中東での紛争の激化により、投資家は金に安全を求め、その魅力が広がっている」と、エクスネスの金融市場ストラテジストコンサルタントであるリー・シン氏がコメントした。
安全資産とされることの多いビットコインは、逆に過去24時間で3%以上急落した。資産は10月1日の日中高値である6万4000ドルから一時6万315ドルまで急落し、その後6万1800ドルで取引されている。
コイングラスによると、過去24時間で総清算額は約5億2100万ドルに達した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、攻撃に対する報復を宣言した。「イランは今夜大きな過ちを犯した。そしてその代償を払うことになる」と声明で述べた。
ビットコインの反応は、今回が初めてではない。4月13日にも、イランがイスラエルに対してドローン攻撃を行った際、ビットコイン価格は8%以上急落した。
BTC’s response to Iran’s airstrike. Source: TradingView
ビットコインは安全資産か?
ブロックランド・スマート・マルチアセット・ファンドの創設者であるジェローン・ブロックランド氏は、投資家がビットコインを売却して金を購入していると考えている。
またアダム・コクランはビットコインがいわゆる安全資産であることを皮肉った。
貴金属アナリストのジェシー・コロンボ氏はX投稿で「ビットコインと仮想通貨は地政学的な恐怖があると常に下落する。貴金属とは違う」と述べ、「これが仮想通貨が安全資産ではないという私の長年の信念を裏付けるものだ。高騰するテック株と同じくリスク資産なのだ」と語った
米国のテック株も火曜日に急落し、アップルとエヌビディアは約3%下落し、ナスダック100は2%以上の下落を見せた。しかし、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、10月1日にFOXビジネスで「ビットコインは依然としてインフレ対策の代替資産となり得る」と述べた。
10xのリサーチ責任者であるマルクス・ティーレン氏はコインテレグラフに対し、ビットコインは当初、ピアツーピアの電子現金システムとして設計されたものであり、安全資産ではないと指摘。「ビットコインはまだ成熟しておらず、政府が個人の金所有を禁止した場合に金の代替品としての役割を完全に果たすことになるだろう」と付け加えた。
彼は、現時点では「ビットコインの価格は経済と流動性のサイクルに影響され続けるだろう」とし、現在の経済見通しは依然として弱いと述べた。
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