6月第1週の終わりは、世界の金融市場にさらなる痛みをもたらした。ハイテク企業を多く扱うナスダック総合株価指数は2.3%下落し、S&P500は1.4%の値下がりで6月3日の取引を終えた

仮想通貨市場も良い結果にはならず、TradingViewのデータによると、ビットコイン(BTC)を3万ドル以上に押し上げようと試みたが、売りの波に襲われ、2万9286ドルまで下落した。

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

ビットコインは依然として狭い取引レンジに収まっている。今後のBTCの見通しについて、複数の市場アナリストの見方を紹介しよう。

BTC価格はレンジに留まっている

仮想通貨トレーダーでツイッターユーザーのAltcoin Sherpaは、ビットコインが現在のレンジに戻ることは「予想通り」だったと言う。最近の取引レンジの真ん中に価格が引き戻されたことを強調するチャートを投稿した

BTC/USD 4-hour chart. Source: Twitter

「もう少し下がればロングの場所になりそうだが、この辺りは全体的に不安定であり、レベルがよくわからない。むしろ2万8400ドルをまず待ちたい」と言っている。

トレーダー仲間でツイッターユーザーのShardiB2も同様に、「イーロンやダイモン、ゴールドマンなどが、(経済は)しばらくの間はクソになると言っていることが、市場の重しになる」と、取引レンジへの値戻しを嘆いている

「素晴らしいことではないが、下のチャネルに戻るならば...ここを保持する必要がある。もしくはは2万8600ドルへの引き戻しがあるかもしれない。ここを下抜ければ、我々は2万5000ドル~2万6000ドルを考えなければならないだろう...」

3万2400ドルへの上昇は肩透かし

EmperorBTCは「前回のレンジ高値がレジスタンスとして機能する」ことを強調したチャートを投稿し、良いエントリーのためにどのレベルに注目すべきかの考えを示した。

BTC/USDT 4-hour chart. Source: Twitter

「3万2000ドルへの上昇は単なる逸脱だったようだ。前のレンジの高値がこれほど強い抵抗として機能するとは思っていなかった。PoC [point of control]でのサポートに期待し、そこを注視したい」

長期的に強気派が勝だろう

現在の市場の攻防がいつまで続くかについて、ツイッターユーザーのCrypto Roverが強気の反転パターンの形成を概説するチャートを投稿した

BTC/USD 1-day chart. Source: Twitter

「ビットコイン が最終的に大きなペースで上昇し始めるまでには、まだあと3ヶ月かかるかもしれない。しかし、一つ確かなことは、我々は典型的な強気な買い手の反転パターンを作り出しているということだ。時間は私たちに味方してくれている」

現在、仮想通貨全体の時価総額は1兆2170億ドルで、ビットコインの支配率は46.3%となっている。