ビットコインは木曜日に7万4000ドルを上回る一時的な反発を見せたが、すでに上昇は失速しており、アナリストは弱気市場が続く中で上昇の勢いは抑えられる可能性があると指摘している。
オンチェーン分析企業クリプトクオントは「最近の反発にもかかわらずビットコインは依然として弱気市場にある」と述べた。
同社のブル・スコア・インデックスは、ファンダメンタルズとテクニカル指標を組み合わせてビットコイン(BTC)の健全性を測る指標だが、現在は100点中10にとどまり、「極端な弱気圏」にあるとしている。「最近の価格上昇にもかかわらず、ファンダメンタルズとテクニカル指標は依然として弱気市場環境を示している」と説明した。
さらに「今回の動きは新たな強気相場の始まりではなく、単なる反発の可能性が高い」と指摘した。
ビットコインは木曜日、コインベースで7万4000ドルの1カ月高値を一時記録し、50日間指数平滑移動平均線に到達した。しかしその後3000ドル以上の下落となり、金曜日の朝には7万1000ドルを下回って取引された。

再び下落圧力が強まる可能性
LVRGリサーチのディレクターであるニック・ラック氏はコインテレグラフに対し、仮想通貨市場の今回の反発は「リスク選好の回復とETF資金流入」によって引き起こされたと述べた。
ただし同氏は、この上昇はすぐに逆風に直面したと指摘する。
「マクロ経済の不確実性が続き、勢いが弱まる中で価格は7万1000ドル付近まで引き戻されている」と説明した。
流動性環境の改善によって短期的な反発は生まれたものの、「弱気市場の構造は依然として残っており注意が必要だ」と同氏は述べた。
また2月の非農業部門雇用者数の鈍化が予想されるなど、マクロ指標の弱さも仮想通貨市場に新たな下落圧力をもたらす可能性があるという。

米国投資家の買いが回復
一方でクリプトクオントは、コインベースプレミアムがプラスに転じたことが米国投資家の買い意欲の回復を示しており、今回の上昇を支えた可能性があると指摘した。
米国投資家によるビットコイン現物需要も減少から増加へと転じた。コインベースのビットコインプレミアムは「2月初めの大幅なマイナス圏から、10月以来で最も高い水準まで回復した」と同社は述べた。
またトレーダーや長期保有者による売り圧力も緩和している。未実現損失が2022年7月以来の水準まで拡大したことで、売りが一巡した可能性がある。
一方、スイスブロックのアナリストは金曜日、「モメンタムが重要な転換点を示している」と指摘した。
「現在は最もネガティブなモメンタムから脱しつつある。こうした転換はしばしば市場レジームの変化に先行する」と分析している。

